百条委員会　知事「承認せざるを得なかった」

　普天間基地の移設問題をめぐり、県議会では百条委員会・調査特別委員会が開かれ、仲井真知事は名護市辺野古の埋め立てを承認した経緯について「法律的に承認せざるを得なかった」と繰り返し説明しました。

　百条委員会３日目の２１日は、仲井真知事に対する証人尋問が行われました。
　この中で仲井真知事は、辺野古の埋め立てを承認した理由について「環境への影響などを検討した結果、基準に適合した」と従来の見解を繰り返し説明しました。

　「多くの県民も辺野古移設は反対であるとの声もございます。埋め立てを決断する中で、政治的判断で、埋め立て不承認ということは全く考えなかったのか」（公明・上原章県議）
　「法律的には承認せざるを得ないというのが、承認するというのになったのが結論でございます」（仲井真知事）

　野党側は、承認判断の前日に政府から示された基地負担軽減策や大幅増額となった沖縄振興予算が承認判断に影響したのではと追求しましたが、仲井真知事は、「何の影響もなかった」と政治的判断を否定しました。

　「承認・不承認は法律にのっとってやったわけですから、それに尽きるわけです」（仲井真知事）

　野党側の追及を仲井真知事がかわす展開が続き、最後まで議論はかみあいませんでした。
　百条委員会では今月２４日、名護市の稲嶺市長が参考人として出席する予定です。