竹富町教科書　下村文科相「あるまじきこと」

　八重山地区の公民教科書を巡り、竹富町が、７日、独自に選んだ東京書籍の教科書を配布したことについて、下村文部科学大臣は８日、「行政機関としてあるまじきこと」と批判しました。

　竹富町は、３年前の教科書選定で八重山の採択地区協議会が選んだ育鵬社の教科書は基地問題に関する記述が少ないなどとして、東京書籍の教科書を使用してきました。
　国は、先月、竹富町に同じ採択地区の石垣市や与那国町と同じ育鵬社を使うよう是正要求を出していましたが、竹富町は今年度も東京書籍を使うことを決め、７日生徒らに配布しました。
　これに対し、下村大臣は、８日朝、次のように竹富町の対応を批判しました。
　「教科書無償措置法に基づいて、採択していない教科書を配布したことは、法律を順守すべき行政機関として、あるまじきことで大変遺憾に思う」（下村文科相）
　竹富町教育委員会は、国の是正要求に対し不服申し立てを行うか、１０日にも対応を協議する方針です。