八重山公民教科書　竹富教育長が文科省に説明へ

　八重山地区の公民教科書をめぐり、竹富町教育委員会が国の是正要求に応じない方針を表明したことを受け、下村文部科学大臣は１５日、竹富町教育委員会から説明を求める考えを示しました。

　「竹富町の教育長に文部科学省に来てもらって初等中等教育局長が報告を受けることを予定している」（下村文部科学大臣）
　下村文部科学大臣は会見で、「市町村は是正のための必要な措置を講じる義務があり、不服がある場合には審査を申し出ることが認められている」としたうえで、是正に応じず、不服も申し立てないとする竹富町の対応を「遺憾だ」と述べました。
　そのうえで、竹富町の慶田盛教育長を１７日に文部科学省に呼び説明を求める考えを示しました。
　国は、竹富町教委を相手に違法確認訴訟を起こす可能性もありますが、下村大臣は、慶田盛教育長から説明を受けたうえで判断するとしています。
　竹富町の慶田盛教育長はこれまで文科省からの正式な要請はないとしながらも、要請に応じて上京し、教育委員会の考えを直接説明する意向を示しました。