八重山教科書　文科省が竹富町に是正要

　八重山地区で自治体によって使用する公民の教科書が分かれていることを受け、文部科学省は１４日、独自に選んだ教科書を使っている竹富町に対し、是正要求を出しました。
　竹富町は、新年度も独自の教科書を使い続ける考えを示しています。

　１４日午後、竹富町に届けられた是正要求では、教科書を選ぶ採択地区内の自治体が同じ教科書を使うことなどを定めた法律に違反しているとして石垣市、与那国町と同じ教科書を使うよう改善を求めています。
　２０１１年に開かれた、八重山地区の教科書を選ぶ採択地区協議会では、中学の公民で「育鵬社」の教科書が選ばれました。
　しかし、竹富町は、現場の教師の評価が最も低かった「育鵬社」が選ばれたとして選考方法を問題視。
　また、基地問題や沖縄戦の扱いが小さいなどとして、独自の判断で東京書籍の使用を決めました。
　文科省の是正要求に対し、竹富町は新年度も東京書籍を使用する方針を示しています。