宜名真沖に沈没した異国船を追え

　琉球王朝末期国頭村沖で沈没したイギリス船に関する講座が１１日那覇市で開かれ参加者は当時の琉球と国際社会の関わりについて学びました。

　琉球王朝末期の１８７２年、現在の国頭村宜名真沖で座礁・沈没したイギリス船については錨など一部が残っているものの詳しいことはわかっておらずその解明は当時の琉球を取り巻く国際社会を知る上で重要な手がかりとされています。
　講座では学芸員の片桐千亜紀さんが数度の海底調査とイギリスに保管されていた資料などをもとに研究内容を紹介しました。
　それによりますと船は米やお茶のほか、中国・清時代の陶器を積んでいて当時、イギリス領だった香港からアメリカへ向かう途中だったということです。
　片桐さんは今後も調査を続け琉球王朝末期、世界で国際化が進むなか当時の社会状況について実態把握を進めたいと話していました。