中城村乳児うつぶせ死訴訟一審破棄　両親逆転敗訴

　中城村の保育園で乳児が死亡し、乳児の両親が保育園などに損害賠償を求めいていた裁判で、６日福岡高裁那覇支部は保育園側におよそ１５００万円の支払いを命じた１審判決を破棄し、両親側の逆転敗訴となりました。

　この裁判は２００８年３月、中城村の認可外保育園で当時生後６か月の乳児がうつぶせ寝の状態で寝かされたため窒息し死亡したとして、乳児の両親が保育園と県に対し損害賠償を求めていたものです。
　去年４月の１審判決で那覇地裁は因果関係を認め保育園側に１５００万円の支払いを命じましたが、乳児の健康状態を伝えていなかったとして両親側の過失も認めたため両親はこれを不服として控訴していました。
　６日の控訴審判決で福岡高裁那覇支部の今泉秀和裁判長は「うつぶせ寝が死因と認める的確な証拠がない」とし、１審判決を破棄し請求を棄却。
　両親側の逆転敗訴となりました。
　乳児の両親は判決を不服として上告する方針です。